2025.12.01:ニュースレター

後見DE貢献 〜IKUKOのつぶやき〜#70 2025年12月号

いよいよ師走がやってきました。師走という言葉の由来は「僧侶などが慌ただしく走り回る」というところからきているようですが、走り回るのは「師」だけではありません。「士」も走り回るのです。私國松も司法書士、土地家屋調査士、行政書士の3士業を担う「士」として士走を実感しています。

さて、今回は高齢者向けの施設について取り上げています。今まで25年以上成年後見に携わってきた中で、私が一番衝撃を受けたお客様の言葉を紹介します。
「自宅があるのに、なぜ施設に入らなきゃいけないのか。」
ごもっとも!と思わず言いたくはなるのですが、そうじゃないでしょ、と思いっきり突っ込まざるを得ないのです。一人で生活できないから施設に入るべきなんだ、ということを結局最期まで全くご理解いただけず、周りの支援者の努力もむなしかったことが思い出されます。
やはり施設入所については、お客様によって温度感がかなり違うものです。絶対入らないという方、いつかは入りますという方、そのうち入るけど施設での事件事故が報道されるたびに消極的になる方等々、私たちのような支援者もお客様の人間としての尊厳を守りつつも、より快適な生活を送っていただけるようにバランスをとりながら、地道にライフスタイルのご提案をしていくしかないのかなぁと思う次第です。

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