2024.10.01:ニュースレター
後見DE貢献 〜IKUKOのつぶやき〜#56 2024年10月号
10月は1年の中でも最も過ごしやすい季節かと思われます。四季がなくなりつつあると言われている昨今ですが、夏から冬へと移る一瞬の快適な時期を満喫したいですね。夏の間動けなかったことも、積極的に取り組んで有意義な時間にしたいものです。
さて、今回は成年後見の終了についてのお話です。成年後見の場合、「本人の死亡」がその圧倒的な終了事由ですが、もう一つ終了事由があります。それは「本人の能力の回復」です。私はこの業務に取り組んできて25年目になりますが、未だかつて「本人の能力の回復」でもって後見が終了したというケースに出くわしたことがありません。そもそも能力が回復するような方は、一時的な病気のケースが多いため、わざわざこの制度を利用することが少ない、ということが考えられます。このような方はよほどのことがない限り、成年後見制度を使わなければならない局面を避けて通っている、という風にも考えられます。長生きの人生となり、中には長いお付き合いになる方もいらっしゃるので、後見人等に就任することを引き受ける際には、覚悟が必要だなと最近つくづく思うところです。
長かった夏が終わるように、どんなことにも終わりがあります。終わりを思い描いて後見人等になる・・・なかなか出来ないことだったりしますが、本当は重要なのかもしれませんね。
拡大画像はこちら!