2023.06.01:ニュースレター

後見DE貢献 〜IKUKOのつぶやき〜#40 2023年6月号

 

今年もすでに半ばにさしかかり、時の経つのが本当に早いと実感します。一日一日後悔することはないか、時間の使い方を間違っていないかと自分に問います。この時期楽しみな紫陽花も雨水を弾きながらその色を変えて行く様に、人間と同じような強い意志のようなものを感じます。皆様はどのようにお感じになりますか?

さて、今回は保佐・補助を取り上げています。以前私のYouTubeチャンネル「國松偉公子の相続相談室」第49回で診断書が運命の分かれ道、というお話をさせていただきました。この診断書は家庭裁判所で決められた書式であり、医師にとってみれば比較的簡易に作成可能に見えます。医師にとって書きやすい書式に改良を加え、効率よく後見・保佐・補助の振り分けができるように工夫されています。

一方で本当にこの診断書で間違いないのか、と思うこともあります。本人の能力と診断書の内容に乖離があるのではないか、と疑ってしまいたくなるケースもあるのです。本人の能力の活用か、それとも制限か。その立ち位置によって診断書の作成方法もきっと変わるでしょう。

利便性と人権とが拮抗しながら成年後見制度というインフラは進化していくのかもしれません。

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