2022.09.01:ニュースレター

後見DE貢献 〜IKUKOのつぶやき〜#31 2022年9月号

 

今年の夏は暑かったですね。温暖化で毎年このような暑さが続くかと思うと気が滅入りますが、そういうものだと割り切って日々暮らしていくしかないかと開き直ることも重要だと考えることにしています。

さて、今回は令和3年度の後見関係の申立動機についてまとめています。いつも思うことは、成年後見を利用する際の動機は重要だということです。なぜかというと、その動機のためにご本人の能力が回復するまで、あるいはご本人が亡くなられるまで後見人等は任務を終えられず、関係者はこの制度に長期間拘束されてしまうからです。まずは申立するのかしないのかを慎重に見極めて、どう舵を切るか考えなければなりません。

実は、法務省は民法改正に向けた検討を始めています。現在の仕組みでは、利用を始めると原則、途中でやめたり後見人等を替えたりすることができないため、必要な時だけ使えるようにするほか、後見人等を柔軟に交代できるようにする方向です。政府は令和8年度までに民法など関連法案の国会提出を目指しています。実現すれば、制度が始まってから初の大幅な改正となります。成年後見制度を利便性の高いものにすれば、現状より利用が促進されると考えられます。

 

 

 

 

 

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