2022.04.01:ニュースレター

後見DE貢献 〜IKUKOのつぶやき〜#26 2022年4月号

 

春は出会いと別れがあり、新年度ということもあって気持ちが改まりますね。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今回は成年後見制度の歴史を紐解いてみました。
私の司法書士事務所開業(ちょうど22年前)と全く同時期に、現在の成年後見制度がスタートしました。運命の出会いですね。
それ以前からあった旧制度の説明は、今回の本文にゆだねるとして、禁治産者、準禁治産者、という呼び名がなんとなくしっくりこない、と私は司法書士の受験生だったころずっと思っていました。その中でも目を見張るのは、今の成年後見制度には引き継がれなかった、浪費癖のある人を「準禁治産者」というくくりに入れていたという点です。

「うちの息子、浪費癖があるから財産を持たせたくないんですが、どうしたらいいでしょうか」というご相談は今でもしばしばあります。
昔なら準禁治産者の制度を使えたのに、と思うのですが、今は「取引は自己責任で」という考え方のもと、他の手立てを考えるしかありません。
親の側としては遺言書作成や家族信託など、他の制度を駆使して浪費癖のある家族と向き合っていかなければならないのです。

 

 

 

 

 

 

 

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