2022.07.01:ニュースレター
後見DE貢献 〜IKUKOのつぶやき〜#29 2022年7月号
今年は春先からの雨の多さに輪をかけて、東京あたりは梅雨入りが早かったようです。雨に打たれるあじさいの花を堪能するのは、この季節ならではの楽しみで、様々な色と種類のあじさいが雨傘のように美しく咲き誇る様子は、この世の中の不穏な空気とは全く別世界にあるものにしか見えないのではなぜでしょうか。
さて、成年後見制度の開始から22年が経過した今、私たちはそのニーズの高まりと制度の不自由さとのギャップを埋めるべく、大きな改革の流れの中にいます。
先日ある被後見人の方の重篤な病気の治療方針について、医療従事者との会合に当該治療を受けるべきご本人(被後見人)が不在であったことに気づきました。
医師と看護師、親族と後見人である当方(国松司法書士法人)とが参加して治療方針を決めようとしたのです。
「いや、待てよ・・・ご本人はどう思っているんだ?」・・・その視点。いくら知的障害で自己判断が難しいとはいえ、自分で判断できないと決めつけてしまっていないだろうか。
ご本人の意思決定支援・・・研修で何度も耳にしたけれど、実務ではまだまだだと痛感した出来事でした。