2020.03.11:家族信託
実務雑感vol.3~家族信託
追加信託という名の財産管理方法
家族信託はすごく簡単に言うと、
家族の中だけで財産管理をする仕組みのことです。
一昨年、お父さまの財産管理の負担軽減のため、
私の事務所で家族信託を組成したあるお客さまから、
「家族信託は実際利用してみてとても便利なので、
追加で地元の不動産を信託したい」
とのご依頼を先日受けました。
お父さまの地方の不動産と現金を前回は信託財産とし、
ご長女が、要介護2で認知症リスクもあるお父さまに代わって
信託財産を預かり、実際に売却したり、テナントとの交渉も
行ないました。
今回は、前回予算不足で信託出来なかった不動産を
追加で信託するとのこと。
現金を追加信託する場合は比較的簡単なのですが、
こと不動産となると、信託登記もしなければなりません。
今回も公正証書で契約し、信託登記をしました。
当然ですが、お父さまご本人の判断能力も必要です。
家族といえど、ご長女と信託契約するわけですから。
とてもしっかりしておられ、無事本人確認・意思確認ができました。
また、他の家族の同意も得られ、とてもスムーズでした。
やはり普段からコミュニケーションが取れているご家族は
財産管理もとてもスムーズ、揉めることもありません。
私もスタッフも仕事していてとても気持ちが良いものです!
このような家族が世の中に増えることを
切に願うばかりです!