2015.03.18:相続放棄
相続人おひとりに財産を集中させるために他の相続人が全員相続放棄した事例
亡くなられたAさん(奥さん)とBさん(ご主人)はご夫婦でしたが、
Bさんは自由奔放な方で、どこかで住み込みで働いたり、職を転々として
自宅にはほとんどいつかない方でした。
長男Cさんはしっかりした方で、一家の大黒柱。次男Dさんは体に障害がある方。
そんなご家族状況で、責任感の強いCさんはAさん名義の自宅と
その預貯金を相続し、Bさんには頼らず、Dさんの面倒を見ようと
考えていました。
たまに帰ってくるBさんに相談すると、「じゃ俺が相続放棄してやるよ」
と言ってくれました。
弟Dさんも相続放棄に納得し、手続きをし、遺産分割協議をせずして
相続財産はすべてCさんの名義になりました。
Bさんが実印や印鑑証明書をスムーズに用意してくれるかということも
懸念材用として考えられたことなので、
3か月以内というタイトな日程ではありますが、
相続放棄はこういう場合使える制度なのかな、
と思った事例でした。