2015.01.06:遺産分割協議

昭和30年代の相続で地方の不動産の登記を放置していたが解決できた事例

地方の不動産の相続登記ができずに50年近く放置していましたが、亡き所有者Aさんの長男Bさんがずっと固定資産税を支払い、今回その長男Bさんも亡くなられたということで、その方の二男Cさんが「今度は自分は固定資産税を支払うのだから、ちゃんと自分名義にしたい」とおっしゃり、当事務所に相談に来られました。

Aさんには6人のお子さんがおられ、それぞれがお亡くなりになっていて、配偶者やお子さんがいない方などもいて、相続がかなり入り組んでいて、結局のところ、総勢18名の相続人となってしまっていました。

手続きはCさんの奥さんであるDさんが窓口となって行いました。当事務所で大量の戸籍謄本の収集を行い、遺産分割協議書の案まではお作りしました。

Dさんはとても誠実で真面目な方でした。なるべく自分でできるところは自分でやりたい、という方で、相続人18名一人一人を説得していきました。

当事務所でその説得のノウハウをお伝えし、地方の不動産を相続することのリスクやデメリットの説明の仕方のレクチャーを行い、見事に相続人全員から名義をCさんにすることの同意を取り付け、遺産分割協議書に署名捺印し、印鑑証明書を全員分そろえることに成功しました。

人間不信になっている方、理解がおぼつかない方など、いろんな相続人がいて、とても苦労なさったようです。

それでも当事務所はDさんがへこたれないで交渉できるように、つまずいたときには当事務所にアドバイスを求めてこられるときも一生懸命応援しました。

真面目な方を応援したい、そんな気持ちで相続に取り組みました。その結果、無事当事務所で相続登記を終えることができました。着手から1年半の月日が経っていました。