2025.06.30:生前贈与

実務雑感vol.61~生前贈与

生前贈与 受け取る覚悟が必要な時代に!

生前贈与は今まで相続税対策として
活用されることが多かったと思います。

いかに老後資金を枯渇させずに
上手に財産を減らして
相続税が課税されないようにできるか。

また、住宅取得や教育資金、
夫婦間のおしどり贈与など
スポットでイベントに
利用されている感もありました。

ところがこれからの生前贈与は
上記のような利用法に加え、
積極的に次世代へ財産を渡し
次世代が自助努力で
長期運用するための原資にする
という利用法にもなります。

2024年の平均寿命が
男性81歳、女性87歳。

死亡前7年間の贈与は無かったことになり
相続財産に持ち戻さなければなりません。

ですから、男性なら60代、
女性なら70代から暦年贈与をしていく、
それがひいては子世代の長期運用にも
繋がります。

加えて、生前贈与の孫ルートが
持ち戻し対象外となったことで
さらに若い世代の長期運用、
自助努力を促す政策
拍車がかかったのです。

生前贈与を漫然と受け取って
喜んでいる場合ではありません。

NISAやiDeCoの制度が整ったこともあります。

さらに生命保険を使って
レバレッジを効かせる方法もあります。

公的年金、私的年金に加え
上記のような諸制度を使って
資産形成をしていく覚悟が
求められているのです!