2025.05.01:ニュースレター

後見DE貢献 〜IKUKOのつぶやき〜#63 2025年5月号

5月に入りいよいよ夏が近いと身構えてしまうのではなぜでしょう。3月から4月にかけて寒い日が多く、桜が長く楽しめてよかったのですが、気温も心地よいこの時期、ツツジやハナミズキなどあっという間に春の花たちが駆け抜けていって緑の葉をみると、やがて来る高温続きの酷暑のことが頭をもたげてしまうのです。

さて、今回は後見人等の辞任についてとりあげています。今まで後見人等を経験してきた中で、専門職後見人(司法書士)が辞任して、当方が選任される、というケースがありました。この辞任は親族と後見人が信頼関係を築けなかったことによるものでした。その後見人は後見人としての経験が浅く、後見業務のうち、押さえるべきポイントを押さえていなかったために、親族からの不信を招き、親族が後見人に辞任を促した、という流れだったようです。その後当方が後見人に就任したのですが、就任当初は親族の不満を徹底的にうかがいました。そこで見えてきたことは、後見人は本人である被後見人の権利利益を守るために業務を行いますが、同時に、本人を支える親族の気持ちにも寄り添わなければよい業務ができないということでした。

後見人の業務は単なる事務にとどまりません。人間力がなければ行えない業務なのです。

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