2022.12.01:ニュースレター

後見DE貢献 〜IKUKOのつぶやき〜#34 2022年12月号

 

1年というのは本当にあっという間に過ぎていきます。今この瞬間を精一杯生きることがいかに重要か、自分が何に時間を使うべきか、時間は元に戻らないと頭ではわかっているものの、つい時間を浪費してしまうことがあることに我ながら未熟さを感じてしまいます。皆様はいかがですか?

 

さて今回はよく成年後見制度と対立軸で見られている「家族信託」について取り上げています。家族信託がテレビ番組などで取り上げられ、興味を持ったお客様からここ数年お問い合わせをいただくことが多くなりました。実際に当法人では家族信託の組成や不動産の信託登記なども手掛けさせていただいています。成年後見制度は法定後見も任意後見も家庭裁判所という国が関与するセーフティネットです。これは程度の差こそあれ後見人等に対する強固なチェック機能、監督機能があります。

 

一方で家族信託は家族の中で財産管理を完結させようとする仕組みですから、チェック機能や監督機能はかなり弱いです。なぜ家族信託が世に出たかというと、高齢化が右肩上がりの現状では成年後見制度で国が関与していくよりも、家族信託のように国民の自助努力で財産管理を行う方が税金も使わずにすむからです。家族信託は財産を託される側の絶対的な信頼の元に、言い換えれば財産を託す側の覚悟を決めた自己責任により採用される制度と言って良いでしょう。

 

 

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