2020.06.24:遺言

実務雑感vol.5~遺言

「何を書かないか」

自筆証書遺言書の法務局での保管制度が7月10日からスタートすることは、私が運営するオールフォーワングループのメンバーブログでも既に概要をお伝えしています(5/15FBシェア)。

実はこの制度、予約制だそうで法律の施行に先立って7月1日から予約が始まります。

ところで、こういった制度の創設で自筆証書遺言の普及大いに結構!・・・ですが、一つ老婆心ながら皆さまにご注意申し上げたいことがあります。

それは、自筆だからといってなんでも気軽に書いていいものではない、ということなんです。

家族・親族等に対するネガティブな感情を気の向くままに書いておられるケースが散見されますが、そのような遺言書を遺された方々が読んでどう思うか、です。

遺産をもらう方ももらわない方も後味が悪いものになってしまわないでしょうか?

そして、折角作った遺言書の執行がこれでうまく進むでしょうか?

私は遺言書の原案をご本人からいただいてそれを法的に有効なものとして起案する際、書かなければならないことは勿論網羅するよう注意しますが、何を書かないか、にも注意を払います。

生き方のセンスが言葉の選び方にあらわれる!遺言書はまさにその象徴と言えましょう!

悩まない!!スッキリさせて楽しく生きよう!