2024.05.29:相続税

実務雑感vol.48~相続

◎不動産は魔物なのか!?

ある地主のお客様、A税理士に相続税の申告を依頼し、
相続税を数千万円支払いました。

2年後、B税理士から「もしかしたらいくらか相続税の
還付を受けられるかもしれない」と助言をうけました。

すぐさまそのお客様はB税理士に土地の評価をしてもらい、
結果的に1,500万円ほどの相続税が戻ってきたのです。

こんなことがあってよいものでしょうか!?

同じ種類の専門家に依頼してこの差はなんなのでしょう。

税理士の力量もさることながら
土地の評価の難しさ、奥深さを思い知らされます。

不動産が大好きな方は巷に結構いらっしゃいますが
やけどまでいかずとも、その不動産の扱いづらさに
とうとう舌を巻いて退散、ということもあります。

高齢になってきてその扱いがわずらわしく
早く手放したいとおっしゃる方や、
親の不動産を自分が管理していたけれど
いざ相続のときには「いらない」といって
他の相続人にバトンを渡す方もいらっしゃいます。

一つとして同じ物がない不動産・・・
少しずつ収益を生んだり、大きな利益を上げたり
魔物ゆえにその魅力に取り憑かれる人が多いのも
事実なのです。