2023.09.29:成年後見

実務雑感vol.41~成年後見

決断!

人は1日の生活の中で
最大35,000回もの決断をしているそうです。

そのレベルは朝何時に起きるかといったレベルから、
ビジネスでどんな発信をするかといったところまで
多岐に渡ります。

親族を亡くされて一人身になられてから
私が20年間携わらせていただいているお客様が、
今回大きな決断をなさいました。

一戸建てで黙々と一人暮らしをされる様子は、
一人悠々自適に、生きていくことに楽しみを見出す、
というような優雅なものではなく、
生きることが「義務」になっているようにしか
私には見えませんでした。

施設入所にはかなり慎重、
情報収集にも余念がなかったのですが、
ここにきて暑すぎる夏、寒すぎる冬に、
「もう一人で暮らすのは限界だ」と
いよいよ施設入所を決断されたのです。

私のお客様に対するスタンスは
「強制しない」です。
ご自身で判断できるうちは
自ら施設入所したいと思わない限り背中を押しません。

生活環境を変えるということは、
誰がどう見ても面倒くさく、勇気がいることです。

最期まで生き抜くという「義務」を果たす!
そのための「決断」はずっしりと重く、
そして尊いものに違いありません。