2022.07.29:相続

実務雑感vol.27~相続

信用の見極めはしっかりと!

先日ある不動産売買に立ち会ったとき
これってお客さまのためになっているの?
と思うことがありました。

相続した空き家を売るとき
3,000万円の特別控除という制度があります。
簡単に言うと、一定の条件をクリアすれば
売却益から3,000万円引けるので、
譲渡所得税という税金が安くなる
というものです。

私は司法書士として
最終決済の場に立ち会うので
契約から携わることは少ないのですが、
その取引は最終的に現況有姿での引渡
という内容でした。

売主の事情は少し知っていたのですが、
物件状況など察するに
空き家特例が使えそうだけど、
なぜ建物を取り壊さないで
現況有姿で引渡をするのだろう、
と疑問に思ったのです。

建物を壊してから売らないと
空き家特例は使えないというもの。

この案件の事情は複雑で
もしかしたら空き家特例の
適用外であったかもしれません。

そして取引は無事終わりました。

しかし私はずっとモヤモヤしたままです。

世の中には怪しいことが多いです。
でもまっとうなことも多いです。

一顧客の立場として、
最初から不動産会社へ行くのがいいのか?
事前に税理士事務所へ行くのがいいのか?
事前に司法書士事務所へ行くのがいいのか?
その他に行った方がいいのか?

それは何を頼りに何を信じて?
紹介?歴史?実績?評判?規模?

そんなことを考えさせられた
不動産取引でした。

#空き家特例 #不動産会社 #税理士