2021.07.30:成年後見

実務雑感vol.16~成年後見

成年後見業務はすぐ終わってしまうことがある!

先月の相続贈与マガジン

(国松偉公子事務所発行メルマガ)

厚労省の統計から2019年の日本人の平均寿命が

男性で81.41歳、女性で87.45歳と

過去最高を更新したとご紹介しました。

夫婦の場合同い年なら 6年後に妻が

亡くなることになります。

しかし、これを鵜呑みに出来ないのが

私の事務所の実務の現状!

残された配偶者が認知症などで

判断能力が衰えている場合や、

その他の病気を抱えている場合、

なぜか後を追うように 1年以内とかひどいときは

半年後位に あとを追いかけるように

亡くなっていきます。

私としては張り切って残された

配偶者の後見人に就任しても

亡くなってしまえば

業務は終わってしまいます。

成年後見業務は立ち上がりが

ものすごく大変なのです。

その方の財産調査をしたり、

亡き配偶者の遺産調査をして

親族と遺産分割協議、

並行して親族との連携方法や

業務分担をきめたり・・・

大変な思いをして

成年後見業務の立ち上がりを経験し、

その真っ最中に当の本人が亡くなられてしまうと

心が折れてしまいます。

余命は後見人に就任するときには分かりませんから

それでも私は後見人になります、

と 積極的に手をあげます。

定型化できない業務には

不思議な魅力があるものですから。

メルマガ登録される場合はこちらから↓

https://www.kunimatu.jp/mail_magazine/

#成年後見 #平均寿命 #遺産分割協議