2016.03.09:相続

なぜみんなそんなに相続、相続と騒ぐのでしょうか?

単に高齢者が増え、これからも増えるからなのでしょうか?
後見人不足、認知症患者が65歳以上で4人に1人、
医療費の増大・・・

誰しも自分が死んだあとのことはあまり考えたくないものです。

それなのに

「あなたの寿命はあと●●年くらいだから
ぜひ遺言を書いておきましょう」とか

「遺された人たちが困らないように、
エンディングノートを書いておきましょう」とか

「相続税がいくらくらいかかるのか、どうやったら
節税できるのか、いまから対策しましょう」とか

・・・・・

じつは‘大きなお世話‘な話なのです。

昔、マズローという心理学者がいました。

人間の欲求は5段階の階層に分かれているという説を
唱えました。

①生理的欲求
②安全欲求
③社会的欲求
④尊厳欲求(承認欲求)
⑤自己実現欲求

下に行くほど高次の欲求と言われていますが、
本来人間にはこのようにさまざまな欲求があり、
相続を発生させる=死ぬこと を欲してはいない、
ということは明らかだと思われます。

当事務所では、前向きに生きる、
生きがい、働きがい、相続とは真逆にあるもの
そこをもっと考えていきたいと思っています。

もちろん、相続がご心配な方についてはアドバイスをし、
ご相談に応じ、お客さまに寄り添って相続手続きも行います。

それはプロの専門職として、業務として行うものです。

しかし、根底では「生きること」
「自分のお金を自分のために十二分に使うということ」
そのあたりの価値観、軸は持っていたい、と考えています。

相続ビジネス、シニアマーケット・・・
そんな言葉に踊らされることなく、
当事務所の高い志を実行すべく、
所員ともども日々研鑽してまいりたいと考えています。