2016.02.17:相続登記
不動産を相続で名義変更したいのですが、コツはありますか?
あります。
まずは入り口のところ。
亡くなられた方がどんな不動産をお持ちだったかということは、
基本的にそのご本人にしかわからないものです。
たとえば、遺言で明確に物件をうたっていても、
エンディングノートでメモ書きがしてあったとしても、
はたして他にはないのか、これで全部か・・・という
悩ましい問題があります。
通常、わたしたち専門家は「名寄帳」というものを
市区町村や都税事務所(23区)から取り寄せ、
その方の所有物件の一覧を出していただく、という作業を
ほぼ100%行います。
なぜなら、ご本人がお持ちだった納税通知書などを参考にすると
固定資産税の非課税物件が漏れてしまったり、
残された権利証を参考にしても、何度も同じ地域を取得していたりすると、
物件の抜け漏れが出てしまうことが散見されるからです。
その意味で名寄帳の取得は
「物件の把握漏れを防ぐ最も有効な手段」といえます。