2015.12.25:遺言

公正証書遺言を勧められるのはどうしてですか?

遺言には大きく分けて公正証書遺言と自筆証書遺言があります。

わたしども専門家はどうしても公正証書遺言を勧めてしまいます。

なぜなのか??

費用を節約したり、気軽に書き換えもできたり、一人ですべて
完結できる(誰にも秘密にして作ることができる)
といったことが自筆証書遺言の選ばれる理由です。

ところが、これがあだになります。

費用を節約した結果、専門家から必要な情報を得られなかったり、
何度でも気軽に書き換えができるので、同じ日付の内容の異なる遺言が
発見されて手続きする側が苦慮したり、
亡くなった後発見されるまでに時間がかかったり(それまでに
相続人が遺産分割で手続きを済ませてしまったりしている)
ということがあります。

自分の想いを実現するのが遺言です。

公正証書なら検索システムもありますし、多少お金がかかっても
安心感が違います。
見つけてもらえるかどうか、遺言を託された人がちゃんと
手続きをしてくれるかどうかの心配がほとんどありません。

家庭裁判所での検認もないので、相続税の申告の期限にも
余裕で間にあうことが多いです。

自筆証書の場合は本人が書いたものなのかで訴訟になることもありますから
もめそうな相続になると予想される場合は、絶対に
公正証書にする必要があります。