2015.07.29:成年後見

後見監督人から見て親族後見人のチェックポイントはなんですか?

当事務所では次のようなポイントで後見監督をしています。

①財産総額、収入に比して支出が多すぎないか
②支出内容は常識的なものか
③遺族年金など、もらい忘れているものはないか
④ご本人様を放置していないか
⑤ご本人様のために生きたお金を使う、という意識があるか
⑥業務日誌にご本人に対する愛情が感じられるか

この中で、特に②の「常識的」という部分はポイントで、
たとえば、孫のお年玉、親族あてのお香典、結婚祝い等
冠婚葬祭などの交際費が問題になる場合があります。

また、③の「もらい忘れ」ですが、
特に収入が少なく、収支が悪い場合、なんとかしようと
知恵を巡らせるもので、
ご本人が相続人という立場でなければ気づかなかった、という
事例が実際あり、当事務所で専門家を紹介して
解決できた事例もあります。

⑥については、この親族後見人は冷たい、と思ったことは今まで
一度もありませんが、むしろ、成年後見という面倒な法律関係に
よく耐え、親が子を見るような愛情を感じることも多いです。
いつも頭が下がります。