2015.06.03:相続

空き家対策特別措置法とはなんですか?

5月26日から「空き家対策特別措置法」が全面施行されました。

空き家問題は相続と切っても切れない関係にあります。

遠方の不動産を相続したはいいが、だれも住む人がいない、
賃貸に出そうにも借り手もいない、
思っている金額で売れそうもない、

といった問題が地方の不動産にはよくあります。

都会なら売却はできるのかもしれませんが、
相続人の関係が複雑、あるいは人数が多いなどの問題があり、
そんな物件に限って相続がうまく進まず、塩漬けになってしまう
ケースもあります。

ゴミ屋敷になっていたり、倒壊しかけていたり、といったケースで
特に深刻な状態の場合は、
要注意物件=特定空家等 と認定されてしまいます。

役所から「助言」や「指導」が来て、それでも改善しなければ
「勧告」がなされ、最終的には取り壊し、廃棄などの
「措置」にまでなってしまいます。

危険、不衛生、景観を損なう、庭木や害虫問題がある、など
一定の基準はありますが、
相続する前からある程度空き家について、情報を把握し、
対策を練っておく必要がありますね。

売れるのか、売れないのか、取り壊して更地にしていいのか。

これも「相続対策」といえるでしょう。