2015.01.15:成年後見

65歳おひとり様女性の将来不安を解消した事例

今まで独身でマンションで一人暮らし、OLをされてきた女性が定年となり、今後の身の振り方について不安に思い、ホームページをみて相談に来られました。

子供もいないので、自分に何かあったとき、どうしても他人にお世話にならざるを得ないが、何も手立てをしなかったせいで人に迷惑をかけるのはいやだ、というお考えの方でした。

また、兄弟とは絶縁しており、おいめいもいるが、彼らの世話にはなりたくない、という方です。

まずはお互いに「ひととなり」を見て、相性を確かめ合いました。何度か会うことで、こちらとしてもこの方の人生を背負うことができるのか、必死に問いかけました。そしてお互いのGOサインが出ました。

まず、死後のこととして「遺言」、延命治療を拒否する「尊厳死宣言」、「死後事務委任契約」、生前のこととして「継続的見守り契約」、体が不自由になった際の「財産管理等委任契約」、認知症などを発症して判断能力が衰えた時から発効する「任意後見契約」を約半年くらいかけて内容を詰め、ご本人から普段の生活のこと、在宅か施設入所希望か、などライフプランを話し合い、親身になって向き合いました。

すべて公証役場で公正証書とし、当事務所代表の國松が見守りし、財産管理人、任意後見人になる形で現在ご本人は安心して暮らしていらっしゃいます。ちょうど今契約から10年目に入るところです。