2016.03.09:相続

アクティブな80代女性に遺言はまだ早いと言われた事例

とても80代とは思えぬいでたちのAさん。
足元も軽く、素敵なお洋服、肌つやも素晴らしい・・・

そんなAさんは、夫を亡くし、その相続手続きで
当事務所においでになりました。

相続人は兄弟と甥姪あわせて8人でした。

すでに全員とAさんは話をつけ、自宅とその他の動産をすべて
Aさんが相続する、という協議が内々に進んでいました。

当事務所はヒアリングベースの相続人から相続人を確定させる
業務、財産の調査、遺産分割協議書の作成、相続登記、
預金の相続手続きを依頼され、その仕事を完了させました。

1年ほどして、これからのご自身の身の振り方について
相談に来られました。

自分が亡くなると相続人にいくらの税金がかかるのか、
これからの生活をどうしようか、
そんな話を世間話のようにされていました。

結局その後何かの手続きで当事務所がお手伝いする、
ということはしていません。
しかし、なんとなく緩い関係は続いています。

きっと彼女は今の生活をエンジョイされているのでしょう。

とにかく、お若い!

遺言なんて考えられない、といった雰囲気です。

元気な80代・・・そんな世代がこれからは
どんどん増えるのかもしれません。

相続、相続と振り回されているのは
わたしたち専門職だけ、ということに
ならないことを祈りたいと思います。